Prima スピーカー・ラインナップ

Primaのスピーカー・ラインナップには様々なソリューションが投入されており、OEMシステムのインテグレーションを最大限にシンプルなものにしながら、Audisonの持つ品質への基準を満たす成果を挙げています。

エンジニアは製品設計の際に、サウンド・ステージ、およびカーオーディオ・システムにおける”ライブ効果”を構築するために、各スピーカー・ユニットの再生周波数のレンジにフォーカスをあてました。

FET (Finite Element Method/有限要素法)のような最先端のモデリング技術と、ヴォイシング・フェーズと呼ばれる長時間におよぶ車内リスニング・テストを経て、最終的にはコアキシャル・モデルには、コンセントリック・トゥイーター(ウーファーの中心部にトゥイーターを埋め込んだもの)を使用した、音が同一のポイントから放射されるデザインを採用しました。リニアなアコースティック・レスポンスとなり、聴感上もナチュラルな感触が得られることになります。

高域の音の拡散をコントロールするためにトゥイーターに実装されたアコースティック・レンズは、特にドアにインストールされた場合にリニア・レスポンスを確保するものであり、全体がオフ・アクシスになります。車種によって2ウェイ・セパレートをインストールするのが難しい環境でも、それと同じレベルのパフォーマンスとサウンド・クオリティを実現し、リアルなサウンド・ステージがリスナーの前に現れます。

コンセントリック・トゥイーターはインストール場所の厳しい制約にも対応します。通常のコアキシャルの場合、トゥイーターの突出部分が純正システムのグリルやドアパネル等と接触することもありますが、Primaシリーズのスピーカーはインストールをシンプルで確実なものにします。

前述のヴォイシング・フェーズでの検証を経て、コアキシャルには32mmのピュア・コッパー・ボイスコイルを採用することになりました。競合メーカーが25mmのボイスコイルを採用していることと比較すると、技術的にもコスト的にも思い切った選択ですが、その決断の裏にはパワーハンドリングと高能率というふたつの大きな目標を達成するという意気込みがあります。

実際にアンプと組み合わせると、特にピーク時にスピーカー稼動部はメカニカルおよび熱のストレスにさらされることになりますが、32mmボイスコイルではコンプレッションのないパワフルな再生能力を発揮します。

一方の高能率の面は、ウーファー用のローパス・クロスオーバーのユニットを排除することで実現しています。シンプルなフィルター用インダクターであってもそのワインディングから発生する抵抗が原因となり、能率や音圧の低下をまねくことになります。

振動板の形状をKlippel R&Dスキャン・バイブロメーターを使用してキャリブレートすることで、メカニカルな動きによってローパスの周波数を獲得し、クロスオーバーでフィルターされたウーファーに近い周波数特性を実現しています。

膨大な時間を費やした研究開発が、Primaシリーズの各スピーカーに生命を吹き込み、パワーハンドリング、高能率、そしてバランスの取れた音色を備えた製品に仕上がっています。


コアキシャル・スピーカーの開発には長い期間が費やされ、まったく新しいコンセントリック・トゥイーターに結実





Primaコアキシャル
3D拡散グラフによるオーディオ周波数はコンスタントなエンベロープを表示(白線の囲みに注目)


一般的なコアキシャル
2kHz付近から急激なロールオフが確認できる

 

リアスピーカー用に開発されたAPX 690には、ホーンローディングを実装した40mmトゥイーターを採用し、その能率は96dB近くにまで達します。また、トゥイーターに実装されたアコースティック・レンズは水平方向の音の拡散を向上させ、インストールポジションが厳しい状況でもそのパフォーマンスを最大化させることができます。10kHz以上の帯域で起こるパワー・ロスを補完するためにAPX 690にはPEI(ポリエチレン成型)スーパー・トゥイーターも実装されており、超高域レンジのレスポンスをブーストします。

Primaスピーカーの全てのモデルは、出来る限り純正システムへのインストールを簡単におこなうためにエルゴノミクスに重点をおきました。取付奥行きのサイズは低く抑えられ、磨耗やキズに強い素材でコーティングしたストレート・スポークを採用しています。純正スピーカーの端子と同様に、接続ミスによる位相反転を防止するためにファストン・ターミナルのサイズを違うものにしています(+端子: 4.8mm / -端子: 2.8mm)。端子には保護カバーもついており、車両の金属パーツとのショートを防止し、熱による影響からも保護します。
AP 6.5、AP 5、AP 8にはデュアル・コネクション・ターミナルが装備されているので、純正ヘッドユニットからのスピーカー・ケーブルを一方に接続し、もう一組の端子にはトゥイーターのクロスオーバーへのケーブルを接続すればインストールがより容易になります。

純正スピーカーとして8インチのウーファーが使用されているシステムにはAP 8を用意しています。より広い振動板面積から放たれる低域のエネルギーが高いパフォーマンスを確約し、サブウーファーのインストールが困難なシステムで力を発揮します。

ウーファーおよびコアキシャルのエッジ部分には薄型TPU(サーモプラスチック・ポリウレタン)を使った、Audison Voceシリーズ直系のトリプル・ウエーブ形状が採用され、最大限のエクスカーションと高い信頼性を実現しています。


能率を96dB付近まで向上させる40mmのホーン・ローディング・ドーム・トゥイーターと、高域レンジを拡散するためにトゥイーターに実装されたアコースティック・レンズ

 

Primaシリーズのトゥイーター、AP 1は設計の観点から大変洗練されたユニットであると言えます。ワイド・サスペンションと26mmの振動板が音圧を向上させると同時にレゾナンスを低下させ、パワフルなネオジウム・マグネットがキャラクターを決定づけます。

AP 1ではさらに純正システムにアフター・マーケットのトゥイーターをインストールする際に起こる問題を詳しく調査し、純正グリルの影響によるレベルのロスを補完するために、アコースティック・レンズを採用して10kHzから13kHzのレンジの周波数を強化しています。AP 1には専用のクロスオーバーが付属しており、インストールに必要な細かな配慮もあります。ミニチュア・サイズのケース、およびそのケースの振動防止のためのダンピング・テープ、インストールを簡単にする接続ケーブルなどです。

AP 1には2ポジションのレベル・セレクターが実装されており、2通りのインストール・パターンに対応します。純正グリルの後ろにインストールする場合は+2dB、Aピラーにインストールしグリルを使用しない場合は0dBにセットします。

3ウェイ・セパレートのAPK 163も注目に値する製品です。各スピーカーに専用のセパレート・クロスオーバーを開発し、スピーカー交換をシンプルにしました。車両ドアに追加のケーブルを通すことで車の保証を無効にすることもありません。

3ウェイ・セパレート用ミッドウーファーのAP 4には他のユニットと同じトリプル・ウェーブ・エッジを採用し、80Hzまでの低域レンジをカバーできます。リスニング・セッションを経て最終的に25mmのボイスコイルを採用することに決定しました。ミッドハイ・レンジのバランスが向上し、さらに周波数レスポンスは7.5kHzまで伸びて、能率も93dBに達します。

Primaスピーカーの開発にあたって、AudisonのR&Dチームは、純正システムの厳しいインストール条件とAudisonのオーディオ・クオリティという2つの困難な目標を自らに課し、膨大な時間を費やしたリサーチとリスニング・セッションによって、純正システムのインテグレーションでは不可能とも思えるレベルのパフォーマンスを誇るスピーカーが誕生しました。


AP 1トゥイーター: 直径26mmの振動板とワイド・サスペンションで能率を最大化しレゾナンスを軽減




AP 1トゥイーター専用の極小サイズ・クロスオーバー。アッテネーター・スイッチ(0dB、+2dB)実装で、取付位置に応じてレスポンスの補正が可能。

ITEM Specification 本体価格(税別) 単位
Systems
APK 130 APK 130 – KIT 2Way AP 1+AP 5+Grilles ¥24,000 ペア
APK 165 APK 165 – KIT 2Way AP 1+AP 6.5+Grilles ¥24,000 ペア
APK 165Ω2 APK 165Ω2 – KIT 2Way AP 1+AP 6.5Ω2+Grilles ¥24,000 ペア
APK 163 APK 163 – KIT 3Way AP 1+AP 6.5+AP 4+XOVER+Grilles ¥42,000 ペア
Speakers
AP 1 AP 1 – SET TWEETER 25mm+XOVER ¥11,000 ペア
AP 4 AP 4 – SET MIDBASS 100mm ¥10,000 ペア
AP 5 AP 5 – SET WOOFER 130mm ¥11,000 ペア
AP 6.5 AP 6.5 – SET WOOFER 165mm ¥11,000 ペア
AP 8 AP 8 – SET WOOFER 200mm+Grilles ¥22,000 ペア
Coaxials
APX 4 APX 4 – SET COAX 2Way 100mm ¥13,000 ペア
APX 5 APX 5 – SET COAX 2Way 130mm ¥15,000 ペア
APX 6.5 APX 6.5 – SET COAX 2Way 165mm ¥15,000 ペア
APX 570 APX 570 – SET COAX 2Way 5”x7” ¥17,000 ペア
APX 690 APX 690 – SET COAX 3Way 6″X9″+Grilles ¥22,000 ペア
Grilles & Accesories
APG 4 APG 4 – SET GRILLE 100mm ¥2,300 ペア
APG 5 APG 5 – SET GRILLE 130mm ¥2,800 ペア
APG 6.5 APG 6.5 – SET GRILLE 165mm ¥2,800 ペア